
『天使の涎』、僕が俳句にのめり込むきっかけにもなった北大路翼さんの句集。
出来るだけ色んな人に読んでもらいたいと思う。
百聞は一見に如かずということで、北大路翼さんというのはこんな人(写真参照)。

通常の句集は大体200句くらいのところ、2000句もあるので思う存分楽しめる。
新宿歌舞伎町で詠まれた酒と女と俳句の日々はギラギラと生々しくてかっこいい。
俳句を知らない人の手にこそわたって欲しいと思う。
喧嘩の弱い人。
人に言えない恋をしている人。
明日死のうかなと思ってる人。
中毒者。
鬱病。
童貞。
のような人達には特にオススメしたい。
俳句を知らない人に届けたい句はこんなの。
蝶になる職務質問すり抜けて
春の雨やんで明日は給料日
本当は明後日だった遅桜
店長もナンバーワンも花粉症
うーんとつてもジューシーな熱帯夜
立ち直る精神力が蛍以下
ちんぽこにシャワーをあてるほど暇だ
孤独死のきちんと畳んである毛布
霧の中ダンクシュートを決めて去る
太刀魚の折れて図鑑に納まりぬ
「でも犯人はクーラーをつけてくれました」
菖蒲湯の排水溝のサロンパス
わたくしの朝顔だけが倒さるる
そして今夜の僕にぴったりな句はこちら。
セーターが糸になるまでウヂウヂす
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